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2011年へ向けて

2010年も残すところあと僅かになってしまいました。

例年、この時季になると年末年始休業のさまざまな案内状が届きます。
私達、養鶏業を営む者にとっては、少しだけうらやましい気がする年の瀬です。

鶏にとっては、年末年始など関係なく、エサを食べ、卵を産みます。
毎日の鶏のエサと水の世話、毎日外で運動をさせ、毎日の採卵、毎日の鶏舎の掃除・・・などなどすべて必須の日課です。

生きた鶏が相手の養鶏農家の仕事には、お盆も正月もなく、一年365日、一日の休みもありません。
雨も風も雪も関係なく、暑さも寒さも関係なく、仕事に従事しています。
それでも今年一年、なんとか無事に過ごせた事に本当に感謝の気持ちで一杯です。

世間のなじみのお店や業者さんでも、この厳しい時代の寒風に耐え切れず、店を閉めてしまったり廃業してしまった所が本当に少なくありません。
なんとか営業を続けている所も、「デフレ不況」により販売価格は低下の一途で売上は激減し、四苦八苦で経費や給与の切り詰めをしているようです。

来年の2011年が、明るい新年になる事を祈る気持ちでいっぱいです。


比内鶏の飼育

さて、去年生まれた原種比内鶏の三兄弟ですが、大人になった最近の画像をアップしようと思いつつ、なかなか良い写真が撮れず掲載できませんでした。
年内には何とか、と思っていたのですが、やっと今回アップさせて頂きます。


原種比内鶏のオス

オスの比内鶏です。

原種比内鶏に特有の小さなトサカとカラーリングが凛々しいです。
鳴き声は烏骨鶏に比べると非常に低音です。
とても良く人に懐きます。


原種比内鶏のメス

メスの比内鶏です。
三羽のうち最初に生まれた長女です。

やはり原種比内鶏に特有のカラーリングが素晴らしいです。
このメスは性格はとてもおっとりしていますが、卵を非常に良く産みます。
一番良く人に懐いています。


原種比内鶏の雌

メスの比内鶏です。
三羽のうち最後に生まれた末っ子です。

同じ原種比内鶏のはずなのですが、なぜか大人になってもやはり「白」のままです。
このメスは性格はすばしっこく要領が良く、いかにも「末っ子」と言う感じです。
割と用心深くて警戒心が強いようです。


原種比内鶏の卵

比内鶏の産んだ卵です。

烏骨鶏卵と比較しますと、サイズが一回り大きく、両端の丸みが強く、うっすらと薄い斑点模様があります。

ただ、「殻の色」は烏骨鶏卵とほとんど同じ「薄い桜色」なのは驚きました。エサが同じだからでしょうか。
実は、これらの比内鶏が孵った元の卵の色は、もっと黄土色に近く「日に焼けた古い畳」のような色だったのです。
不思議ですが、「白玉」や「赤玉」の卵と違って、環境やエサの色素によって卵の殻の色も微妙に変化するのかも知れません。


原種比内鶏の有精卵

割ってみました。

さて、貴重な原種比内鶏の卵の「お味」は・・・


うーん、むむ・・・

ちょっと残念ながら、「普通」と言う感じでしょうか。

烏骨鶏の卵と比較しますと、明らかに味が「ゆるい」「うすい」「水っぽい」と感じられ、何より味の密度感が「粗く」、緻密さに欠けて「大味」なのです。

もちろん生臭みや添加物感などはゼロであり、一般にスーパーで売られている卵から比較すれば、三段階位は上の美味しさだと思います。

ですが、特別に優良な無添加飼料と平飼い環境等で飼育された「名古屋コーチン」や「プリマスロック」などの厳選飼育された地鶏の高品質卵と比較した場合は、正直、味の大差があまり感じられません。

比内鶏の卵は売りに出さず、すべて自家消費していますので、今まで数十個は食べましたが、全く同じ感想です。


実は、なぜ当農園で比内鶏を飼い始めたかと言いますと、「卵の味は何で決まるのか」と言う長年の研究テーマを検証するためだったのです。
つまり、まったく同じ「土地」、同じ「飼い方」、同じ「飼料」、同じ「水」、同じ「空気」で、烏骨鶏と比内鶏を同時に育て、それらの卵の味を比較してみたかったのです。

卵の味が、これらの「一連の飼育環境で大きく決まる」のであれば、烏骨鶏と比内鶏の卵は限りなく「同じ味」に近づいて行くはずです。
逆に、味に大きな隔たりや明らかな違いがあれば「鶏種による卵の味の差」は、実は想像以上に大きいと言う結論になります。
そのため、人為的な交配の繰り返されていない「原種比内鶏」を比較対象として選んでみました。

卵の味を決定する最大のファクターは「飼育環境」なのか、それとも「鶏種」なのかを明らかにするという、美味しい卵の生産を追求する上で非常に有意義な実験だったと思います。
なぜなら、「烏骨鶏の卵は特別に美味しい」と言う人が少なくありませんが、しかし、その一方で「貴重な烏骨鶏は恵まれた環境で飼育される事が多いから卵も美味しくなる傾向が強いだけで、鶏種による味の差などほとんどない」と言う人も居るからです。

しかし、今回の約一年間に及ぶ試食の比較実験で、はっきりとした結論が得られたと確信しました。

【結論】
全く同一の飼育条件下でも、鶏種により卵の味が違う。
烏骨鶏の卵は比内鶏の卵よりも明らかに数段以上も美味しい。



時折、「烏骨鶏の卵は黄身が大きく白身が少ないので味が濃く感じられる」という人がいたりしますが、そういう体積比レベルの美味しさの違いではありません。

少なくとも当農園の烏骨鶏卵の場合は、比内鶏や他の地鶏の卵と比較しますと、明らかに味が「高貴」「濃密」「ピュア」なのです。
味の純度が高く、雑味や水増し感がなく、中身が詰まって非常に充実していて、舌の上に置くとまさしく「美味しさの光り輝く結晶体」として感じられます。

正直に言いますと、今までずっと「卵の味はその原料となるエサで決まる部分が大きい」と思っていたのですが、どうやら少し考えを改めなくてはならないようです。
つまり、卵の味に関しては、飼料や環境の工夫では決して超えられない「もともとの鶏種による味の大きな差」が存在するということです。

ただし、すべて卵はエサを材料にして作られる訳ですし、日々の生活条件の中で産む訳ですから、もし同じ烏骨鶏同士を比較した場合は、やはり飼料の質や放し飼い等の「飼育条件」で、同じ烏骨鶏の卵でも「美味しさ」は明確に異なって来るはずです。

ですので、「究極の美味しい卵」を求めるならば、もともと他の鶏種よりも数段以上も卵が美味しい「烏骨鶏」を、さらに「安全安心な無添加飼料」「放し飼いの自然養鶏」「生命力にあふれる有精卵」などの最高の環境で飼う事で、初めて得られるという結論になると思います。

そして、それこそが、まさに今までずっと当ファームが実践して来た「養鶏の姿」でもあります。
長年やって来た事はやはり間違っていなかったと安心しました。


どうやら、すっきり清々しい気持ちで安心して新年を迎えられそうです。(笑)



今年も一年間、桐生うこっけいファームをご愛顧頂けまして本当にありがとうございました。
深く感謝申し上げますとともに、新年も引き続きご愛顧頂けますようどうぞよろしくお願い申し上げます。


それでは皆様、良い新年をお迎え下さい。



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