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シロクチの落命から一週間

先週、2011年10月5日のシロクチの落命から、今日で一週間が経ちました。

この一週間は、ここ数年でも一番長く感じられました。
まるで鉛のように重く感じる日々で、あまりの辛さにのたうつような気持ち、暗いため息ばかりついていました。

一週間が経った訳ですが、他の烏骨鶏達には一切の異常はなく、皆すべて健康で走り周ったり、元気に飛び回ったりしています。
やはり、今回のシロクチの落命の原因は何かの伝染病や感染症とかではなく、個体としての何らかの事由によるものだったのだと思います。

ここ半月位は、やや元気がないように見えたのは確かで、餌も以前ほどたくさん食べていませんでした。
特に毎回必ず5分以上は食べ続けていた大好きな餌を、数口食べる程度でやめてしまったり、人が近づくと必ず足元へ真っ先に寄って来ていたのが、探さないとどこにいるのか判らなくなっていたり、他の烏骨鶏の群れに埋もれてしまった感じで、いつしか存在感が希薄になっていました。

そして亡くなる前日には、夕方、運動場から一羽だけ鶏舎へ戻ろうとせず、じっと立ちすくんでいたのです。
さらに亡くなる当日の朝には、明らかに体調悪化という感じで動けなくなってしまっていました。
それでも朝は小松菜を少し食べたりしたのですが、しばらくすると辛そうに目を閉じ、肩で息をしている状態でした。

今回、半月ほどかけて徐々に症状が悪化したところを見ますと、打撲などによる脳や腹部の出血が起きそれが腫瘍になって肥大し悪化してしまったとか、もしくは成人病的な理由により腎臓や肝臓などが徐々に機能低下したなどが考えられます。
しかし、亡くなった時は体重は1445gと十分にあり、触った感じも健康体の時とまったく変わらず痩せていなかったのですから、腫瘍や臓器不全などが原因というのも疑問で、どうも原因ははっきりしません。

一つ考えられる事は、「アルビノ」が疑われるということです。
アルビノとは先天的なメラニン色素の欠乏により被毛や皮膚が白くなる遺伝子疾患のことです。
動物園などで白い虎や、白いいのししなどが生まれても、あまり長生きせず、「アルビノは体が弱い」とか「アルビノは短命」という話をよく聞きます。
この烏骨鶏もシロクチ(=白い口)という名前がついたように、クチバシや肌にある烏骨鶏特有の黒いメラニン色素が、生まれつき明らかに薄かったのです。
過去、アルビノの烏骨鶏はおらず、かつ、事故以外で短命で死んでしまう鶏もいなかったことから、今回のことはどうもアルビノか、それに近い何らかの要因が関係しているような気がしています。

実際、シロクチは生後4ヵ月頃の若い頃に大病を患いました。
その時はなんとか乗り切り、事なきを得て、それ以降は健康不良の様子はなかったのですが・・・どうも生まれつき抵抗力や免疫力が他の烏骨鶏よりも一段弱かったのかもしれません。

そして、シロクチは、もしかしたら「自分が短命であること」を自分でもよく判っていたのかも知れないと、この一週間で思うようになりました。
実際にシロクチは、明らかに他の烏骨鶏達よりも、本当に一日一日を、大事に大事に、大切に大切に、一生懸命に全力で生きている様子が見て取れました。
シロクチの毎日の活動の様子を見ていると、その一生懸命で健気な姿に心を打たれたものです。

朝、鶏舎から出る時は、一日の始まりの嬉しさで、弾けて小躍りするように真っ先に外へ出て行きます。

運動場にいる朝の小虫をすみからすみまで歩き回り、熱心に食べ尽くします。

餌の時間には一番最初に食べ始め、一番おいしい種実をよく選んで、一番多く食べます。

見慣れない新しい餌にも、物おじせず真っ先に興味を示して一番乗りで食べ始めていました。

小松菜等の緑餌を与えると目の色が変わり、一口で飲み込めない位の量を一度にほお張っていました。

人が歩くと必ず近づいてきて、何をするのか、何の用事なのか、必ずすぐ横で確認をしていました。

運動場からさらに外の林間運動場へ出すと、少しでも美味しい草や虫を探してトコトコと一番遠くまで食べに出ていました。

夕方になって鶏舎へ戻る時も、他の鶏達は特に何の感慨もない様子でさっさと戻って来るのですが、シロクチだけは、あちこち寄り道したうえで、何度も何度も後ろを振り返り、振り返り、遠い目で外を見つめ、「何かやり残した事はないかな」「今日も一日懸命に生きたかな」と確認しながら、その一日が終わるのを本当に名残り惜しそうに、鶏舎へ戻るような鶏でした。

もちろん夜に寝るときも、一番早く止まり木に上がり、ちゃっかりと一番良い場所を確保して寝ていました。

抱卵にも何度も何度もチャレンジして、実際にヒヨコを孵した経験を持つメスもシロクチだけでした。


本当に、一日一日を悔いのないよう、真剣に一生懸命に大切に毎日を生きていた烏骨鶏でした
シロクチの懸命に生きる姿は、私達にも本当にさまざまな事を教えてくれました。

だからこそ、とてもよく目立ち、特に可愛がられ、一番大事にされるようになりました。
鶏舎や運動場へ行くと、無意識のうちに真っ先にシロクチを探すほどでした。
これほど印象深い烏骨鶏は過去に記憶がなく、本当に素晴らしい稀有な烏骨鶏だったのは絶対に間違いありません。



今回、朝の一度目のプロポリスと給水で少しだけ元気になり、その後4時間近く小康状態が続いていたのですが、午後に二度目のプロポリスと水をあげた時に誤って気管へ少し水が入ってしまったようで、かなり大きくむせてしまいました。
その二度目の給水の、わずか5分後に死んでしまったことを考えますと、大きくむせかえったあの誤嚥が、直接の原因になってしまったような気がします。
許されざるあまりの不手際で、シロクチには本当に申し訳がありません。

いつもあれほど身近にいたのに、もっと早くに異常に気付き、もっと早く対応するべきだったと、悔やんでも悔やんでも悔やみきれません。
もっと早くから、もっと上手に手当てし、もっと大切に看護していれば、命を取り留めていた可能性は決して小さくはないでしょう。



鶏のケガや病気は、ある日、本当に突然にやって来ます。

ただ、経験からいえば、その前に微細な予兆やサインは必ずあると思います。

いかにその微細なサインを見逃さずに、いかに適切に早めの対応をするかが「鍵」だと思います。



今回のシロクチの無念の落命が、

鶏を飼っている皆さんへ良い注意喚起のきっかけとなり、

無駄にならない事を心から祈ってやみません。



 
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