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放し飼いをするという事

今日の12月10日、朝起きたら初霜が降りていました。

ここ一週間ほど、本当に寒くなったなと思っていたのですが、昨夜は特に気温が下がったようです。
朝、起きたときの寝室の室温は3℃でした。

敷地の土や草は白く粉をふいたようになり、いつものように鶏舎の掃除をしようと水道をひねると、カチカチに凍っていて水が出てきません。

鶏の屋外運動場の飲み水も氷が張っていました。

でも、鶏舎の中の飲み水は凍っていませんでした。
半面開放の鶏舎なのですが、屋根と片面の壁があるだけで、気温の下がり方はだいぶ違うようです。

暑い夏は、風通しをよくするため、お互いに少しでも離れて止まり木にとまって寝る烏骨鶏ですが、寒い冬は逆にお互いが出来る限りぴったりとくっつき合って風を防いで温め合って寝ています。

鶏舎内の止まり木の位置も、夏の間はできる限り涼しいように風の入るネット面の直ぐ近くに設置していますが、逆に冬の間は寒風が鶏を直撃しないように止まり木はネット面から後退させ、鶏舎の奥のほうへ移動しています。


ただ、夏でも冬でも、当ファームの烏骨鶏は、朝に人の姿を見ると、相変わらず外に出せだせの大合唱が始まるのは全く同じです。
全員がこちらを見て、せわしく鳴き立てながら少しでも早く外へ出せと激しくせかしてきます。

熱い太陽がギラギラと照り付ける真夏の炎天下でも、逆に寒い木枯らしがピューピューと吹き付ける凍て付く真冬でも、烏骨鶏達は外に出ないと「その一日を生きた気にならない」という感じのようです。


実際に、今年の三月の東電原発事故で放射能が各地へ広範囲に飛散した時に、少しでも烏骨鶏を被曝から守るため、すべての烏骨鶏を一ヶ月以上も外へ出さず鶏舎の中に閉じ込めておいた事があります。

当ファームの鶏舎はかなりの粗飼いで一般的な平飼い密度の数倍の広さがありますので、次第に鶏舎内だけの生活に慣れるかと思っていたのですが、結果はまったく逆でした。
日が経つに連れ、明らかに鶏達はイライラして、次第に険悪な雰囲気が濃くなって行き、ケンカが増えてきました。
イジメられ続けてすっかりおびえ切ってしまった鶏や、尾っぽの羽をすべてむしり取られてしまった鶏もいました。

一度でも「外の世界」を知ってしまった鶏を、小屋に長く閉じ込めるというのはタブーだということです。
運動できずにイライラしたり、はけ口として頻繁に喧嘩をしたり、ストレスで卵を産まなくなったりしますし、弱い鶏などはイジメられつづけて命さえも危険になりかねません。

逆にヒヨコの時からずっと鶏小屋で飼われた鶏は、外の世界を恐がって、囲われた鶏小屋の中にいることにむしろ安心して暮らします。
外を知らなければ、知らないままで暮らし、それはそれで幸せなのかも知れません。

一番不幸なのは、外での放し飼いの世界を当然の生き方として覚えてしまった鶏を、ある時を境に、その後ずっと鶏小屋に閉じ込めて飼う事です。

ちょうど毎日毎日、定刻にきちんと散歩に連れて行ってもらっていた犬が、ある日から急に一切散歩に連れて行ってもらえなくなるようなものでしょう。

ですので、もし、個人で鶏を飼うなら、鶏小屋の中だけで飼うか、それとも放し飼いにするか、最初にはっきりと決めたほうが良いと思います。

一度、広い外での「放し飼い」をしばらく経験させてしまうと、その後はもう狭い鶏小屋の中だけで飼うのは非常に難しくなる気がします。
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